エルメス(HERMES)の歴史の幕開けとなったのは、1837年に当時36歳だった馬具職人のティエリ・エルメスが、パリのランパール通りに高級馬具のアトリエをオープンだといわれていますね。
1880年には、2代目のシャルル・エミールが、現在エルメス本店のあるフォーブル・サントノーレに移転すると、製造、卸しに加えて直接販売を始めるようになります。
そして、1930年代になる頃のエルメスは、革製品にとどまらず、時計、宝飾品、フレグランス、ウェア、食器など様々な分野にも進出し、市場も世界に広がっていきました。
その後、クリスタルのサン・ルイ、靴のジョン・ロブなど有名なメーカーとの合併吸収を積極的に行いますが、これは事業の拡大というより、失われていく伝統を守りたいという意味合いが強く、職人芸を何よりも大切にしてきたエルメス・スピリットそのものといえます。
そしてそれこそが、世界の王侯貴族をはじめ、あらゆ人々に愛されるエルメスの最大の魅力といえるではないでしょうか。
「バーキン」と「ケリー」…その名は誰もが憧れ、すばらしき職人が生み出す気品と実用性を兼ね備えた作品は、世界中から愛される永遠の宝であることに間違いはありません。